湯気は正義

匿名であることを奇貨として、ちょっとバカにされそうなことを書きます。
いまはくたびれたおっさんですが10代の頃がありました。その10代の頃のCMに「幸せってなんだっけなんだっけ」と問いかけるCMがありました。答えは「ぽん酢醤油のあるうちさ」です。その頃はそんなものなのかなーと思っていたのですが、いまとなってはわかります。寒いときに冷えたものを食べると悲しくなってくるのです。いささか乱暴なことを云うと、寒くなってくると湯気のでる温かいものはどう考えてもその選択は正しく、ぽん酢醤油をつかうような鍋物のあるところは湯気が立つから幸せのはずなのです。食事のときにぽん酢醤油はなくても湯気があれば十中八九は悲しくはならないでしょう。
愚者は体験から学ぶといいますが・愚者の個人的体験で恐縮ですが、湯気の立つ温かいものは悲観を消します。疲労はえてして「なんでこんなにがんばってるのに」と悲観的になるのですが、なるべくそういうときはお茶でもお湯でも湯気の出るものを触るようにしています。手先の温かさや湯気に意識を集中させると、もちろん疲労が完全に回復することはありませんが、温かいものは悲観的思考は消えることが多いです。正直、湯気は正義だと思っています。もちろんいちばん良いのはお風呂です。浴槽にもたれかかるように湯船に沈み込みあおむけに近い格好で目を閉じてるとなんとなく疲れが身体からお風呂の中に溶け出すような錯覚があって、疲れてるときはけっこう「疲れが取れた」気分にはなったりします。ほんとに実際に効果があるかどうかはわかりません。でも悲観的な思考は消えてて風呂上りには「なんとかなるかなー」的な前向きになってることが多いです。湯気は人を悲観から解放したうえでリラックスさせるのでは?と思っていますが、もちろん学問的裏付けはありません。
でもってはてな今週のお題が「リラックス」なんすけど。
大人だけがする、夜にいたすことをいたしたあと(よい子のみんなはわかんなくていいです)、彼氏は湯気のある風呂場などでリラックスした状態になると、宇多田ヒカルのAutomaticであるとかポルノグラフティのミュージックアワーであるとか、いくらか調子っぱずれ気味ですがハミングしたり自然と断片的にわりと歌っていたりします。我が身を振り返ってもたしかに断片的ではあるのですが、湯気のある風呂場では歌ってたりします。バカにされそうなことついでにいうと、人ってリラックスすると音楽が自然とでてきたり、ってことないですかね。主語の大きい話をすると怒られそうだけど、つくづく思うのですが。