叱られ損

同棲しているわけではなくだいたい週末だけはわりと一緒に過ごすのだけど、必ず同じベッドです。朝メシの支度をするために起こさないように寝床をこっそり抜けようとして起こしてしまったことがあって、別々に寝ることを提案したことがあったけどあっさり拒否されて今に至ります。人間て合理的な意思決定によって動くわけではないのだな、とつくづく思うのですが、意思決定の話をしたいわけではなくて。
両足で相手の足を挟もうと思えば挟もうとすることができるスペースの中で幸いにしていびきに困ることはないのだけど、まれに直面するのが寝言です。週末もそうでした。ここでどちかかが昔の女の子の名前を寝言で呼んだとかなら恩讐もののドラマっぽく・知らない男の名前を呼んだというならBLマンガっぽい展開になるのですが今週末呼ばれたのは私のあだ名で(本名ではなくずっと私はあだ名で呼ばれている)、叱るような口調でした。丑三つ時にいきなり叱られたのでさすがに目が覚め、しかし相手は寝ています。なんとなく理不尽だなあ、と思いつつよく寝てるのを起こすのも忍びないなあと起こしませんでした。いままでの経験則から云って身体が冷えてると寝言がでるような気がしてならず、毛布をかけなおしてこちらも寝たのですが、さすがに再度あだ名をよばれることはありませんでしたが。
朝になって「おれ怒られたみたいなんだけど」と訊いたら覚えてないと逃げられちまったんすが、はたして夢の中でおれはなにをしてたのか。自分のことのようで自分のことではないので叱られ損だったんすけど。