幕の内弁当における卵焼き問題

だいたい幕の内弁当というのはかまぼこと魚、それに卵焼きが入っています。というかその三種類が入らないと伝統として幕の内弁当とは名乗れないということになってるようなのです。魚は鯖か鮭かで違いはあるのですが、全国どこへ行っても確かに幕の内弁当にはその3種が入っています。私は卵が苦手なのでなるべく幕の内弁当避けてるのですが悲しいかな時間帯によっては幕の内しかないときもあります。
幕の内弁当を買ってふたをあけ最初に食べるのが卵焼きです。舌の上には載せるけど軽く噛んで飲み込みます。そのとき絶対味わってはいけません。急いでお茶を一口飲んで口腔内を簡単に洗浄してからなにごともなかったかのようにほかの食材に手を付けます。そこからがお弁当の本番です。ともかく見るのも嫌なのでまず最初に片づけるのです。だったら食べなくても、とも云われたこともあるのですが、弁当を残すということになんだか罪悪感があってできません。前は旅先で卵嫌いを知ってる上を通過する人に不思議な顔をされてたのですけど、最近は放任されています。
でも苦手です。ひそかに「幕の内弁当における卵焼き追放全国運動」を立ち上げようとしてるのですが、残念ながら小さな声でオルグ活動をしても賛同者が周囲にいません。ですからこの先もしばらく幕の内弁当を買うたびに卵焼きと対峙することになります。もっとも卵焼き以外に、なにかこう、代わりになる食材があるかといったらこれといって思いつかないのですけども。