どや顔

夕メシがひとりではないときに、すき焼きを作ることがあります。大阪のすき焼きは牛脂をしく、割下をつかわない、砂糖と醤油を肉にかける、という断片的な、また聞きの情報からはじめました。ネットで調べたり何回か実戦で試行錯誤してるうちにおぼろげながらコツはわかってきて、牛脂をしいた後に犠牲となる肉(と勝手に名付けてる先鋒の肉)を一枚か二枚か用意して小さじ1杯くらいの砂糖をかけ、さらに色が変わったら醤油を小さじ1杯くらい、しばらくして犠牲の肉がいい塩梅になったらの残りの肉を入れ醤油と砂糖をそれぞれ大さじ3杯+αくらい、酒を適当に入れて、そこに(ネギだく派なので)ネギと湯でもどした麩を入れてます(牛肉250グラムぐらいのとき)。
肉が良い値段のときはちょっと失敗したくない意識がでちまいます。そこで慎重になって大さじで数えて入れていたのですが、上を通過するひとが昨夜は肉奉行様となり「そんなみみっちいことしないでどばっといれたらどばっと」ってなことをいいだしはじめました。そんなにいうならやりゃあいいじゃん、ってんで残りの肉と砂糖と醤油を渡しました。
でもって案の定、数えずにテキトーにばら撒いた。
どうなるかなあ、と思ったらけっこういけてて、どや顔されるとなんかほのかに悔しかったです。