「やわらかい料理」

タマネギをすりおろしたものとタマネギをみじんにしたものをあわせてそれに肉を漬けこんで焼くと肉が柔らかくなる、というのを読んだことがあります。どこかのホテルが外国から来た歯が悪い客のために考案した、たしかシャリアピンという名前であったはずです。が、やったことはありません。なのでホントにやわらかくなるかは知りません。ただ、東京のすき焼きは肉と一緒にタマネギもを入れててやわらかくなっても不思議ではないです。

来月、近畿地方から上京する知り合い二人とどこかでメシを喰おうということになりそうなのですが先方のひとりが歯の治療中で「カタいものがあかんねん」という状態らしく、それを聞いたら歯牙にもかけないというわけにもいきません。咄嗟にシャリアピンを想起したのですが、柔らかくなるといっても限度があるはずで、ステーキやすき焼きを前に喰えなかったら悲劇のはずで、とシャリアピンもすき焼きも候補から消えています(予算の都合もあるのですが)。

どうせなら東京でしか食べれそうにないもののほうが良いはずで、浅草に「駒形どぜう」というドジョウ料理の店とその近くに「むぎとろ」というとろろ芋の店があって、ドジョウやとろろ芋なら肉ほど固くないはずで歯が悪くてもダイジョウブなのでは?と愚考したものの、冷静に考えるとどちらも精がつく料理でもあるので、野郎四人でそれを一緒に食べるのはなんか違うな感があったりします。

東京在住で歳を重ねていてあちこちで食べましたが「和洋中韓」とかではなく「やわらかい料理」というカテゴリーで考えると、頭の中のヒット数がぐっと減ってしまって、なかなか思い浮かびません。まだ時間はあるのでもうちょっと考えるつもりです。

というか「やわらかい料理ガイド」とかあったら東京に限らずあんがい需要はあるのでは?とは思うのですが、どうだろ。