ズボン下

ズボン下、というのをはいたことがないわけではなくて、まえに弘前に用があったときに、あまりの寒さに弘前のヨーカドーで買ったことがあります。ないよりあったほうがよくて、いくぶん下半身が楽になりました。ただなんだか違和感があったのと、誰もそんなことチェックしないだろうけどはいてることを隠さなきゃ、っていう意識がありました。


たぶん白いTバックをはくことになったら同じ心境になるかもっすけど、隠さなきゃ、ってのはなんだか不思議な気持ちになります。なにかに集中してればそんなことはないですが、気を許すとズボン下をはいてるんだー、っていうことを意識しちまいます。繰り返しますがズボンの下にあって見えはしませんし、チェックされるような機会もありません。でも、不思議と意識しちまってました。
今だからいえますが書類を提出したあとにミスに気がついて、気がつかずにスルーされるのが望ましく、チェックされなきゃいいけど、チェックされて指摘されたらどうしよう、っていう不安感にどこか似てます。


たぶん「隠さなきゃ」ということは、チェックされることの不安感の裏返しでもあるんすけど、まったく気がつかないってのも、実はほっとしつつも、引っかかるところがないわけでもなかったりします。馬鹿だなあ、と思いつつも弘前から帰京する日には、天候のことを口にしてズボン下のことを告白しちまいました。ただいってしまうと、ぜんぜん恥ずかしくもなんともないことに気がついたんすけど。
で、秘密にしなきゃ、っていう心境って、それが誰かにチェックされオープンになることをどこか望んでる部分があるんじゃないか、って思うのですが、それは私だけかもしれません。