都営地下鉄にのると中学受験の塾の広告が載ってます。最近はある中学の社会の問題でした。592年の推古帝即位→聖徳太子の摂政就任→遣隋使派遣→遣唐使派遣→大化の改新→和同開珎鋳造→平城京遷都→聖武帝即位→東大寺大仏殿完成→鑑真来日という図表が載ってて、この中に現れない重要トピックを一つあげ、その理由も書きなさい、というやつでした。咄嗟に思い出したのが白村江の戦いの敗北と大宝律令の完成です。白村江の戦いの敗北によって大陸への備えを重視しはじめ近江京(大津京)遷都等につながりますし、大宝律令も史上初の法令集になるわけですが、じゃあ、欠かせないほど重要か、っていうと怪しかったりします。ひと駅ほど考えてたのですがそれ以外には思いつかずじまい。いまの小学生って難しい問題を解かされてるんだなあ、と思いました。
いや、違うか。
難しいことを解かされてるわけじゃなくって、単純知識を問う問題でもあるんすけど、「答えは無限にある」ということに慣れてないから難しく感じるのかも。テストと聞いただけでどこかに正解があるはずだ、っておもっちまうわけで。


歴史に限らずなにかの答えについて「なんだか違うかも」っていう判断はすぐ下せるものの、解は沢山あるんじゃないか、っていう判断って凡人のせいかけっこうつきにくいっす。