こちらがオムライスになります

桂文珍師匠の創作落語にいまのファミレス用語ネタがあって、ファミレスで主人公が
「こちらがオムライスになります」
って言う店員さんをまえに、
「オムライスになりますって、おえ、目の前にあるこれはなんなんじゃ、いつになったらオムライスになる?」
と突っ込むのです。云われれば突っ込みたくなる表現なんすよね。
で、文珍師匠のネタにもあったし、つい最近NHKでやってた番組に「こちらでよろしかったでしょうか」ってのが槍玉にあがってて(これもまたマニュアル用語なんだと思いますが)えらく評判が悪かったです(個人的には「よろしくないっていったらどうするつもりなんすか」って一度云ってみたくてしょうがない)。テレビで取り上げるくらい、たしかにいくらか気になるマニュアル言葉って増えた気はします。


「こちらがオムライスになります」というのが文法的に正しいのかどうか判りませんが、マニュアル表現を嫌う人は嫌うだろうな、と思います。嫌う人は非マニュアル表現を使ってるのだと思いますがその非マニュアル表現ってのを使ってる人は非マニュアル表現が身についてるぶんそれは比較的簡単だと思ってるはずです。でもなかなか身につかない人、簡単じゃないと思う人が居るからマニュアル化してあって、当座のよすがとして簡単だと思えない人がマニュアルに頼るのです。つまりマニュアル言葉がはびこればはびこるほど、非マニュアル表現≒現代日本の日本語表現や文法の教育が巧くいってないことの証明なんじゃね?とおもうのですけども。根が実は深いんじゃないか。


ひとのこといえるか、っていったら云えません。考えてみたら日本語の文法って系統立ててちゃんとやった記憶ってなかったりします。きちんとやっておいたほうがよさそうな気もしてきてるのですがいまから日本語を矯正するのはなんか大変そうな気がしてならなかったり。