ミニストップのこと

性という人間の本能のようなものに対して人間自身の品位が反発することによって羞恥心って形成されます。それが性行為非公然原則とか性の非公然原則になります。外国はともかく、日本においては性に関して公然と振舞うべきではない、というコンセンサスがあります。そんな社会が長く続くと、世の中全体に至極あたりまえのように性の非公然性ができます。ですから性に関してオープンである書籍はないほうが、ってのは理解できなくもないです。やぶからぼうになにを書いているかといったら、ミニストップで性的表現のある雑誌を取り扱わなくなる、というのを知ったからです。
しかしながら性的なものを含めて多様な表現に触れることは人にとって重要なことでもあったりします。そこらへん表現の自由の根幹にかかわることです、一概に性的なことに関しての記載のある書籍を無くしていいか、といったら反対です。もっとも取次会社が排除したら問題なんだけどミニストップが性的な表現のある雑誌等を排除したところで、ほかに販路はあるのでただちに表現の自由が脅かされる事態とは思えなかったり。
ただ、いまはPOSレジが普及したことで、どの内容の本や雑誌がどれくらい売れたか、ということがわかるような社会になってしまってて、売れ筋の本を作ろうという方向に流れやすくなっています。万一、流通側の意見を忖度して本や雑誌の編集が揺らぎはじめたら、それこそ間接的に表現について干渉を受けたことと同じことになりかねません。願わくばそんなことにならないことをのぞむばかりなんすが。
コンビニで性的表現のある本を買ったことはないものの、性的表現のある本を手に取って、おのれの性に関して世の中に同じ人が居ないわけではないことにちょっと安心したことがあったので、性的表現のある本は必要なものであると思ってるからなんすが。