秋ではないのか秋なのか

いま住んでいるところは江戸期から続く水路があって、秋になると水路沿いにはヒガンバナが咲きます。根っこに毒があるのでネズミ除けとされてておそらく誰かが植えたのかもしれません。本来ならばそろそろヒガンバナの時期なのですが、今年はその気配がちっともありません。今日も明日も明後日も最高気温が34度で、ヒガンバナ的にはまだ秋ではないという可能性が高いのですが。

猛暑の今夏、(おそらく)青のり(かなにか)を混ぜてある刺身こんにゃくを酢味噌を添えてそこそこの頻度で食卓に登場させていました。刺身こんにゃくが緑色系で酢味噌が黄色系で見た目が涼やかで、食欲って見た目でも喚起されるものなのだな、と改めて体感しています。東京は9月に入ってからもずっと暑い日が続いててまだまだ刺身こんにゃくのお世話になるつもりでいたものの、10日前あたりから刺身こんにゃくが忽然と売り場から消えています。「闇の勢力が買い占めに走っているのではないか」と大胆な予測を含めた自説を述べると「刺身こんにゃくを買い占めて何に使うんだよ」と即座に否定されたのですが…ってくだらない与太はともかく。この週末、ヨーカドーの売り場を眺めてたら田楽用こんにゃくが代わりに置いてあったので、こんにゃく界ではすでに秋で、夏は終わってる模様です。

しかしながら刺身こんにゃくを諦めきれなくて、灰色のこんにゃくのほかいろどりを考えてネギを茹で酢味噌を作って和えました。いましばらく刺身こんにゃく欲が出たらそれで誤魔化すつもりです。秋ではないのか秋なのか、いまいちはっきりしませんが、いつまで続くのかなあ、この暑さ。