「鍋おさめ」

あまり褒められた話ではないのですがこれを書いているのは決して物知りなほうではなく、季節にまつわる言葉に疎いです。高校生の頃は芒種というのがわかりませんでした。『黒い雨』の中に「良い芒種で」という会話が出てくるのですが、意味がわからないので辞書を引いています。大人になったいまでも知らない言葉はけっこうあります。たとえば「半夏生」というのがなにをするべき日なのか理解しているかといわれると怪しいです…っておのれの無知について書かなくても良いことを書いてる気がするのですが。

日曜に京王系のスーパーに寄ったとき売り場に鍋つゆの値引きの文字と一緒に「鍋おさめ」という文字がありました。表面上は平静を装いながら「え?そんなのがあるの?」という驚きとともにその場ではその言葉を知らなかったおのれの不勉強を恥じています。しかし月曜朝なって通勤途上はやはり寒いので「まだ寒いのにもう鍋おさめって変だよな」と気になり、念のため検索すると辞書にそんな言葉はありませんでした。おそらく売るための造語のはずで、見事にダマされています。あははのは(ほんとは笑いことではないかもしれない)。

今週末(北国から見ると笑われそうなレベルかもしれないものの)関東は降雪の可能性がある予報が出ていておそらく寒くなってしまうと思うので、石狩鍋かちゃんこ鍋か未定ですが、いましばらく鍋はおさめない予定です。