5万円

術前に説明書きを受け取っててそれの受け売りなのですが白内障というのは眼内の水晶体が濁り、手術ではそれを人工のレンズに交換することになります。たとえばその人工のレンズを手許に焦点を合わせたレンズにすれれば術後は本を読むときなどにメガネが不要です。

術後眼帯を外した直後に裸眼でも診察室に掛かってるカレンダーの文字がけっこうしっかり見えたのが新鮮で、診察室を出たあとも会計待ちの間に無駄に左目を瞑って右目だけでどれくらいみえるか探っていました。傍から見ると変な患者であったはずです。ちなみに費用は5万しなかったのですが、裸眼でもある程度クリアな視界を手に入れたせいか「5万でも安いかな」と思っていました。

そのときは。

昨日術後1週間後の診察があって、視力が一か月くらいすると安定するのでそのときにメガネをコンタクトを作る予定であることをドクターから改めて云われると「5万円でも安いかな」感が消え、「そっかまだかかるんだよな、だったらちょっと節約しなくちゃな」とか「いまあるフレーム使えば安くつくかな」などと意識が切り替わっていました。

昨晩いちおうの心配をしてくれてる彼氏に金銭面を省いて報告すると「がん保険かけてるっていってたよな」という話になり念のため給付があるか調べたらどうか?と問われ、がんを目的に入ったおのれの保険証券を眺めてるとがんでない日帰り手術でも5万の給付がでることが判明し、手続きを開始してます。がん以外にもちょっと広めにカバーしているアヒルの保険を選んだ若き日のおのれに感謝なのですが、5万円給付がわかると現金なもので「さてどんなメガネにしようかな」などと若干気が大きくなっていました。まだ振り込まれたわけでもないしコロナの影響で相当時間がかかるらしいので、とらぬ狸の皮算用なのですが。

お金に左右されるのはカッコ悪いのですけどここ数日、5万という数字に若干気持ちが振り回されています。