耳栓のこと

水曜どうでしょうという番組を知ったのはここ数年です。その中にサイコロの旅というシリーズがあって、あらかじめ6か所ほど事前に行き先を決めておきそれぞれ数字を割り振り、サイコロの目の出たところへ行きながら札幌へ帰るチャレンジをする、という企画でした。ひとつの旅の中で夜行のバスを連日乗らざるを得ず鈴井貴之さんと大泉洋さんが眠れないことを訴えていた回があった記憶があります。連日連夜バスに揺られるという経験は幸か不幸か無いものの、夜行のバスは奈良交通やJRバスなどで何度か利用してるのでキツさ想像はでき、しかし他人の不幸というのは安全地帯から安心して眺められる蜜の味かもしれずつい笑ってしまっています…って、書かなくてもよさそうなおのれのブラックさは横に置いておくとして。

はてな今週のお題の「眠れないときにすること」を引っ張ります。

いまはもう無いのですが以前は深夜に東京を出発する大垣行きの夜行列車があって、大学進学が決まった高校3年の冬の終わりに同級生と私的な修学旅行の意味を含めその大垣行きに乗って京都へ行っています。そのときに耳栓を買うことをすすめられてて耳栓持参で、小田原あたりまでは起きていた記憶があるのですが耳栓をした後は名古屋の手前まで眠りに落ちていました。以降、夜行列車や夜行バスに乗るときには耳栓を用意していて「車内で眠れない」という事態は回避しています。鈴井さんと大泉さんが「サイコロの旅」で耳栓を用意していたかは正直わからないのですが、もし連日連夜耳栓なしであったなら(エンジン音等を考えると)そのキツさは想像を絶します。

都内で連日5千人の新規感染者が出ていた頃、マスクや感染予防の手洗い等はちゃんとしてるものの都心部への通勤を続けてた非リモート勢なので自宅療養や病院等のお世話になる可能性を考え少しだけあれこれ用意していました。いまから振り返るとその弱気は噴飯ものですがそれはともかく冷凍食品や缶詰を積み増したりとかしたほかに、死んだ両親が病院のお世話になっていた時期があって病院は決して静かなところではないのを理解してるので「耳栓捨ててなかったよな」と探したら以前使っていたのが出てきています。今日で緊急事態宣言は終わる第五波ではその探し出した耳栓を使わずに済んでいて(冷食はちょっとづつ食べています)、来月か来年かは知らぬものの次来るかもしれない次の波でもできることなら使わずに済ませたいところです。来年のことを云えば鬼が笑うといいますが、来月でも来年でも用意した耳栓をしておけば少なくとも鬼の笑いも聞こえない可能性もあるかな、と。