「おつかれさまです」「ごくろうさま」

たぶんなんどか書いたかもしれないことなのですが。

社会人になりたての頃というか最初に放り込まれた大阪でAさんというひとが居てわりと癇癪もちで、顔を合わせたときに無言というわけにもいかず社交辞令のように「オツカレサマデス」とあいさつしたら「わたしまだ仕事あんねん、疲れても仕事せなあかんねん。気ぃ悪うなることいわんといて」と怒られたことがありました。それを見ていた人はお前は悪くないとフォローしてはくれたものの、じゃあ何が正解だったかは判りません。限りなく言いがかりに近いことではあるのですが挨拶ひとつでも人は不快になるわけで、日本語って難しいな…と思わされた経験のひとつです。

話はいつものように横にすっ飛びます。

いま住んでいるところは目の前がずっと桜並木で、秋になると葉が色づきはじめたあと落葉します。風が吹けば落葉は右に左に動きます。なにもしないわけにはいかないので毎年秋は早起きして出勤前に掃き掃除をしてから駅に向かっています。関東は北西の風が強いときがあってその風が吹くと夜帰宅した頃にはやはり元の木阿弥です。ほんとは夜もやったほうが良いのかもしれませんがクタクタなので諦めています。コロナ禍のせいか朝にランニングや散歩する人が増えているのですが、掃いているとそういう人たちがたまに声をかけてきます。やはり軽く会釈くらいはするのですが、なぜかカチンとくるのは「ごくろうさま」と「おつかれさま」です。前者は確実に上から目線に腹を立ててるのは自覚できるのですが、後者は(親しい人や職場で云われたら腹は立たぬものの)ここのところカチンとくるようになっています。それらがねぎらいの言葉とわかりつつも・バカにされてるわけではないと知って耐えてはいるのですが、見ず知らずの人に云われたくない意識がでてくるというか。じゃあ何が正解か、と云われるとちょっと詰まります。

鹿児島式の「おやっとさあ」とかなら腹立ちそうにないのですがってくだらないことはさておき、なんだろ、社会人になりたてではないいい歳したおっさんですが、やはり日本語って難しいなあ、と思わされてます。