旅行の後遺症

日月と砺波を含めた富山県西部に旅行に出かけていました。体温計、手指用アルコールやマスク持参です。キャンセルした夏休みの旅行の代わりなのですが、新幹線に乗るまではうしろめたさがなんとなくありました。おそらく春から晩夏にかけてずっと「不要不急」という言葉を耳にしていたからかもしれなくてそれが脳内に刷り込まれてて、実際、富山県西部にどうしても行かなければならない用があったわけではない、不要不急の旅行だったからです。

行き先が富山県西部になったのは「君の膵臓をたべたい」(2018)という映画の舞台が高岡で印象に残ってて「いつか高岡へ行こうか」だったのですがそれが「雪が降る前にいまのうちに行こうか」となりました。

生憎天気は良くなかったのですが新高岡に着いちまえばうしろめたさは雲霧消散してて、鱒の寿司も美味かったし赤割という焼酎のぶどう酒割を発見したり富山は個人的に刺激的で、もしかして物理的に東京から離れることって人の精神にとって重要なのでは…って話は大げさになりそうなのですが、不要不急の旅行に出てよかったかな、と。

ふだんの生活にもどってるのですが・いままでとは対応が異なるものがでてきて頭を抱えたりはしてるのですが、退勤時の乗った電車が特急の通過待ちをしてる間、通過するあずさ号を眺めながらふとした拍子に「信州もいいなあ」などといつ行けるかわからない旅行の行き先を数秒考えていました。旅行から帰って来たあとってまた旅に出たくなる意識が強くなってるというか、そういう後遺症ってありませんかね。ないかもですが。