地下街から消える店

勤務先のそばの地下街に麦酒とソーセージが旨い(と私は思える)店があります。大きくはないけど麻布のハムソーセージの会社の直営のお店でサッポロの赤星もあり、同僚と何度も入っている店です。ここで残念ながら8月中旬の閉店が決まってそれを知っていくらか動揺しています。時勢を鑑みるとやむを得ないのかな、と頭では理解できるのですが、舌に合う店が消えるのは・記憶が詰まってる店が消えるのは、巧く言葉にできないのですが大事にしていたものが消えてしまった時の文字にしにくい小さな嘆きに近くて、消化できていません。

第二外国語がドイツ語ではなかったので原語は知らぬもののドイツの冗談のようないいまわしに「すべての終わりは一つだがソーセージの終わりは二つである」というのがあります。なんだろ、最初に聞いたときはなにいってんの?感が強かったのですが存在が消えるということは文字通りほんとに終わりでひとつなんだなあ、と書けばあたりまえのことを肌で改めて学習しました。

新型コロナって東京から美味いものも奪い去ってゆくよなあ。

もしかしたらこんなのが続くのかと思うと、ちょっとキツイです。