クリーニング屋にて

歌舞伎の藤娘の長唄のなかで「いとしとかいて藤の花」ってあって、それがどういう意味だか長いことわからなかったのですが、

「い」を縦に十(「と」う)ほど書いて真ん中に「し」で貫けば藤の花だろ?という謎ときを去春に教えてもらってます。おのれがそれに気が付かなかった残念な頭の持主であることを藤の花を近所で見かけると思い出しちょっと悔しかったり。

休みであってもなるべく家に居ろという社会運動は知ってはいるのですが外に出てしなければいけないことはけっこうあって、出し損ねていた冬物と(幸いなことにここ数日は出血は止まっているのですが)失敗して血がついてしまったスラックスをクリーニング店に持ち込んでいます。店先に貼ってあったのが+500円の抗ウイルス加工クリーニングの薦めで、一瞬「+500円ならやろうかな、給付金も来ることだし」と考えたのですが、ほんとに抗ウイルス加工というのが役に立つのなら布マスクにその加工をすれば無敵なはずで、でも話そんなの聞かないよなあ…と思考が転がってそのオプションは選択していません。でも一瞬でもどうしようかな?と考えた残念な頭のおのれがやはりちょっと悔しいです。