横浜から相鉄に乗ると相模大塚という駅があり、そこから20分くらい歩くと在日米軍の厚木基地及び海上自衛隊厚木基地があります。厚木って名前ですが厚木市ではなく綾瀬市と大和市にあります。
この時期厚木基地で春祭りをやるので予定を立てていたのですが、新聞を読んでると朝鮮半島情勢の雲行きが怪しいうえに当日朝のニュースで北朝鮮からミサイルが発射された(日本に届きはしなかったけど営団地下鉄が止まった)なんてのを知ると、「ほんとにやるのかな」「お祭りどころじゃないのでは」なんて考えたのですがとりあえず行ってから後悔しようかということで相模大塚まで
実際行ってみると後悔せずに済んで、盛況です。戦争はしばらくないのかな、って神のみぞ知る世界かも。
ヘリに鷲の絵が描かれてますけど機体に描かれたイラストをノーズアートっていいます。そのノーズアートの横に「NAVY」ってありますが、厚木にいるのは海軍で、横須賀に米海軍第七艦隊がいるのですけど厚木は横須賀とリンクしてて、主に第七艦隊の空母等海軍に属する艦載機(と航空自衛隊機)が厚木基地に離発着します。ついでに書いておくと横田にいるのは空軍、相武台(キャンプ座間)にいるのは陸軍です。
後部には眼が。
みんな空を見上げてるのがわかりますかね。小っちゃくて恐縮ですがプロペラのそばに第七艦隊の空母の艦載機が飛んでいて、タッチアンドゴーの訓練をしていました。カタカナ語で恐縮ですが、言い直すと滑走路を空母の飛行甲板に見立てて風に向かって着陸して即離陸する訓練です(夜間はやりません)。
でもって先ほどリンクしてるって書きましたが空母が横須賀にいるときには空母の上には艦載機はおらず、横須賀に入港するまえにぜんぶ厚木へ飛ばします。空母が全速力で航行する状態で艦載機は空母からの離発着させます。さらに空母が横須賀に居る間は空母はつかえませんから艦載戦闘機は厚木を空母に見立て「タッチアンドゴー」を行い、横須賀から空母が出港すると、全速力で航速してる空母めがけて飛行機が次々と厚木基地から飛び立ちます。そうなるとちょっと静かになります。ただいつ空母が来るか・出ていくかというのは機密なのか自治体レベルには情報が来ないのが悲しいところ。でもってタッチアンドゴーは離陸時は爆音というレベルでけっこうやかましいです。私の両親は基地の隣の市に眠ってるので私は爆音に慣れてるのですが同行者はちょっとびっくりしていました。
艦載戦闘機もいくつか近くで観察できてカメラを向けるとパイロットの方がポーズをとってくれて、目線があったので軽く頭をさげてアリガトウと会釈すると頭をさげて会釈してくれたのが印象的でした。というかあちこちで子供が居ればかまってあげて、気さくに写真撮影に応じて、質問には丁寧に答えて、みなさん兵士というより兵服を着た紳士です。
対空警戒機です。やはりカメラを向けると陽気にポーズをとってくれました(余談ですがパイロットの人はみんなわりと美形です)。プロペラがついていますけど、速くは飛べないもののプロペラ機はわりと滑走距離が短くても飛べる利点があるのでプロペラ機もいます。皿状のものは敵機等を察知するためのレーダードームです。
イベントステージではダンスミュージックが流れていてそれを耳にしながら同行者が屋台で買ったフライドオレオ(ナビスコオレオを揚げて砂糖をまぶしてメープルシロップを掛けたもの)をちょっとだけもらい、チーズケーキを食べ、若干ハイカロリーな休日を満喫していました。
知らない世界なせいかあちこち歩き回りすぎ、休日でありながら全然身体は休まらなかったんすが、でも後悔はしてなかったり。つか、楽しかったです。