20年以上昔、10代の頃にマク○でバイトしていました(ただしそのマク○には長くいなかった)。同じ時期に入った女子高生と顔見知りになったのですが、そのときに店長がプライベートでマッサージの研究とかで足の写真を撮りたい・触りたいとその子に持ちかけていてそのことについて相談され、話を聞いているとどうもウソには思えず、同じバイトの年上の人にまず相談したらどうも足の件はひとりではないらしく、他の人も含めバイト何人かで店長を異動へ持ち込んだことがあります。セクハラってのは雇用関係とか権力がある人がなかなか反抗しにくい方向へ矛先を向けることでおきます。
毎日新聞夕刊に五輪の橋本団長と高橋選手のキスの写真について、女性選手と男性役員だったらという仮定を織り込ませながらセクハラに当たるかを含め問題提起をしていました。企業だったらおそらくちょっとした問題になるでしょう。望んでいない身体的接触は性別を問わずセクハラになりかねないからです。ただ高橋選手側は「セクハラとは思っていない」とコメントを出してて積極的には不快感を表明しておらず、それを踏まえてどうも組織としてはお咎めはないようなのですが、正直なんだかなあ、と思いました。またセクハラというのは職場でのことを想定しているので、五輪選手団内というのは職場にあたるかというとあやしいところがあります。ただそれでもできることなら組織の上のひとにはセクハラ・セクハラになりかねない行為としてとらえて考えてほしい事例ではあるのですけども。というのは、権力をもつ女性からの男性への不必要な身体的接触はセクハラにならない、という間違ったメッセージをおくっちまいかねないからです。でもそれもむずかしいのかなあ。
記事のなかで唸ったのは写真があることを踏まえてか

「(前略)最大の問題は橋本さん個人の行動ではなくそれを周囲のだれも止められなかったということ。権力を持った人にあらがえないというスポーツ界全体の体質です」
静岡文化芸術大・溝口准教授9月12日付毎日新聞東京版夕刊

というコメントがあって、たしかにそうだよなあ、と。
スポーツ界に限らず権力を持った人に抗うってのは大変で、勇気が必要なんすが、こいつもなかなか難しいのですけども。