怒りのポイントカード制

怒鳴ったり威嚇したりということで人を従わせる、というのはあまり上策ではない、と思っててあんまりしません。単純な話で怒鳴られたり威嚇されたりという記憶が相手には残るけど、なぜ怒ったか・怒鳴ったかというのが相手に伝わりにくいからです。だからなるべく怒鳴ったり・威嚇したりってのはしないようにしています。カチンときたとしても小さな事ならその場で流しますし、こちらも間違いとかふとしたことでカチンを怒らせてしまいかねないリスクはあるので小さなことでは怒りはしません。親しい間柄だとこれでなんとかなります。うまくいくことがありますが、不完全燃焼というか、澱のようなものが残らないわけではないときもあります。
毎日新聞には西原理恵子さんが連載を持っているのですが、西原さんは今朝の朝刊で「女の怒りはポイントカード制」で、任意の一言で「100ポイント目キャッシュバックキャンペーンがはじまる」(≒堪忍袋の緒が切れて怒りの言葉が相手に振り向けられる)、ということを書いているのですが、この仕組みというかポイントカード制ってのはわからないでもなくて・身に覚えがないわけではなくて、澱のようなたまりたまったものがふとした相手の一言をきっかけにポイントを貯める堪忍袋の緒が切れてあふれだし、「ああ?」「なにをたわけたことを」ってのは過去にないわけではありません(だから「(傍からみると沸点がわからないので)怒らすと怖い」というふうにいわれたことはいっちょ前にある)。怒ったり威嚇したりってのはまだ見込みがある場合で、そうでなかったら「無視」という段階に持ってゆきますって、てめえのことはともかく。でもって話を戻すとポイントカード制は女性だけとは限らないような気が。
ただ紙面にて挙げられてるキャッシュバックキャンペーンの実例のひとつがすごすぎて(詳しくは毎日新聞をお読みください)、もしかしてポイントカード制ってのじゃないほうが・怒りってのはため込まないほうが良いのかなあ、なんてことを考えちまったのですが。