雷門見学

はやめに出て、時間があったので浅草寺へ。
【雷門】
今月になってから雷門の提灯が新調されたのを知ってたのでちょっと見学。

云われてみれば確かにきれいです。浅草へ来てもあまり雷門から入ることはないのですが、今日はさすがに雷門から。ほんとは風雷神門といい、風神と雷神が居ます。

江戸の終わりに焼け落ちてそのままになってたのを、戦後に故・松下幸之助翁が寄進していまにいたります。松下電器の名前がまだ現存してます。
提灯の下にはこどものころから龍がいました。

龍はまだいるかなーと思って覗いたらちゃんといました。なぜ龍かというと、おそらく龍は仏法を保護すると考えられてるからかもなんすが、もしくはここが金龍山浅草寺だからってのもあるかも。
【宝蔵門】

雷門から仲見世を進むとそのうちみえてくるのが宝蔵門です。仁王が居るので仁王門とも。観音様が美男子であらっしゃり、夜こっそり会いに来たよその仏様が仁王門をくぐるとき、仁王の姿に驚いて屁をこいてしまい、仁王が音に気付いて「くせものー」というと間髪入れずに「におうかー」といった、小咄があります。どんな仁王かはぜひ浅草でご覧ください。仁王が居るのになぜ宝蔵門かっていうと、空襲で焼けたあと再建したときに上の部分が宝物収納庫としたからです。ここにお宝が眠ってるよー、という名前の付け方はどうよ、という気もしますが、仁王がいるからダイジョウブなのかもしれません。門はニューオータニの創業者の方が寄進しました。

宝蔵門には「小舟町」と書かれた提灯があり、これは日本橋小舟町の信徒さんが寄進してます。小舟町というのは日本橋小舟町で、寄進者一覧のなかに鰹節組合なんてのがみえますが、浅草寺は水産関係からの信仰が篤いところでもあります。
【二天門】

浅草寺のなかでおそらくかなり古い建物の部類になるのが二天門で本堂の東にあり、1618年建立です。浅草寺の中にあった東照宮の門(東照宮のほか婦人病の淡島神社とか火よけの秋葉神社とかいくつかの神社が浅草寺内にあった)を転用したものです。前は提灯があったはずなのですが、いつの間にか消えてます。浅草駅から浅草寺へ行くときに雷門を経て仲見世を行くより、松屋の西側の馬道を北に向かって二天門から入るほうが早いので、私はわりと二天門をくぐりますって、そんな個人情報はどうでもいいかもですが。仲見世の名誉のために書いておくと、扇屋さんとか興味深い店がけっこうあります。