今夏から地デジ化して個人的にメリットがあるなあ、と思ったのはこんなもの誰が見てるんだろうという番組というか、視聴率なんか気にしてないであろうBSデジタルの番組を見れるようになったことです。正直、受信料も惜しくないです。新聞のテレビ欄をチェックして、これは!と思うものを録画してあるのですが、時間が取れなくて見てないものがわりとあります。つか、どんどんたまりつつあります。


京都・東山の別荘群・庭園を特集した90分くらいの番組があって先月くらいに録画しておき、今月になってメシ食いながら流すように見てたのですが、観てるうちになんだか動けなくなり、観終わった後すげーもの見たぞっていう意識はあったものの、どこがすごいのかよく判ってなかったので確認しようと思って後日もう一回視聴してました(こんなことしてるから未視聴の録画が増える)。
で、すごいと思ったのは簡単に書くとこだわりです。山縣家ほか細川家、野村家、稲畑家ほか昔のセレブが庭を作っててそれが道楽なのですが、たとえば庭園の中の防空壕の先に茶室をつくっちまうとか、人を感心させるために考え抜いたくそ真面目な遊びへのこだわり、っていうか狂気にも似た、冗談抜きの道楽なのです。造園や建物の意匠などは自分の仕事に関係ない分野なんすけどえっちなビデオをみるように夜中に画面をじっくり食い入るように観てました。大人が本気で真剣に遊んでたんだなあ、ってのを知ると、なんだか嬉しくなっちまうのですが。


遊びでも、本腰をいれた真剣さってのは、あとにちゃんと残るんだなあ、と言葉にすれば当たり前の事を、秋の夜に思い知らされました。