わけあって、最近ネット上で民事訴訟についていくらか説明できることがあるならお手伝いしようと思ってチャットで話したことがあります。けど、ほんとは訴状がどんなものか見るまでは全く何もいえないですし、訴えの内容によってはもちろん細かな状況によってとるべき対応や、やっておかねばならぬこととか微妙に違ってくるし、その点微妙に細かく説明が違ってくるので現段階では具体的なことが何も言えず抽象論になってしまう。けど、抽象論ほど相手に伝わるのが難しいものはないきがします。巧く説明できないのです。
また、法律を多少齧った人間なら自白の意味はわかるのですが、そうでない場合は言葉が通じないなんてのはあたりまえです(えっと、原則民事では相手方の主張する自己に不利益な事実を争わない旨の陳述のことを云います)。そういったこともふまえて説明しなきゃとか、頭で理解してて、何をどうこうといえそうにもかかわらず、実はあまり巧く云えてなくて、ものすごくもどかしい。かゆい背中に手が届かないもどかしさ、みたいな(孫の手が無いなら背中を掻くには碁盤のように区分して場所を指定して誰かに掻いてもらえばいいのですが)。
このもどかしい経験を昔、やはり、勉強してるときになんども味わいました。一度読んだのにその内容を内面化できず再び基本書を読んでいるとき、また演習でいくらか判例の読み込みが足らずにいくらか失敗したとき、自分は自分が思っているほど物事を上手くこなせる人間でないと、つくづく痛感してきました。にもかかわらす、調子に乗って得意分野かもとかおもって軽いきもちで介入した自分の軽薄さの事実は、まだ本とに大人ではないのかあ、と疑念を抱かせるには充分でした。



30こえると、たまには渋くてカッコよくてできるところを見せたいものですが、ほど遠い気がします。