平日はほぼ毎朝（恨んだところでどうしようもないのだけど血圧低めで朝が弱いので）朝が来たことを恨みながらコーヒーを淹れて食パンを焼いてそれにオレンジマーマレードを比較的多めに塗って食べて出勤していました。だいたいいつもオレンジマーマレードで稀に日向夏や甘夏のジャムにしたりして変化をつけていました。酸いも甘いも噛み分けた大人なのでってのは冗談にしても、どんなに暑い夏の朝でも柑橘系のジャムでやり過ごせてました。消化器科の先生が「食欲はすべてをいやす」と言っていたのですが、毎年夏をやり過ごせてたのは酸味のある柑橘系のジャムが食欲を喚起してすべてをいやしていたからでしょう。
ところが夏のある朝、虫になってない代わりに身体に変化があったのか、それまで当たり前のように食べていたマーマレードが食えなくなっています。食パン一枚食べきることができないことにダメージを受け、このままじゃマズイな、と考えてまずは小倉あんを試し、最初は懐古もあってイけてたのですが長くは続かず、そのあとリンゴジャムにたどり着きました。
はしたないことを書くと毎朝必ずフタをあけてリンゴジャムの香りを鼻腔に満たして食欲を喚起し、香りを堪能してからパンに塗り、ジャムに含まれる小さくリンゴ片の食感とリンゴジャムそのもののほのかな甘さを舌で味わっています。疲れが残ってたり気が重くてもいったんそれらの行為をクリアするとたいてい「なんとかなる」感がでています。もしかしたら私の気力は舌と胃と直結してるだけの可能性があるのですが。
はてなの今週のお題が「2019今年買ってよかったもの」なのですが、やはり筆頭はリンゴジャムです（いま開封済みのたべかけのものしかないので写真はありませんが）。買ってよかったというより、おかげで助かった感が強いのですが。
