右上の犬歯の隣の歯が実は差し歯です。恥ずかしながら虫歯がひどく、学生時代に差し歯にしました。先生の腕はよかったのですが歯を削るあの音が好きになれず、できうる限り虫歯にならぬように努力して虫歯はないようにして歯医者を避けていたのですが、肝心かなめの差し歯がこの年の瀬になってとれちまいました。覚悟を決めて・観念して歯医者に行ったところ削ることなどをせずに済み、そのまま差し歯を再利用できて無罪放免と相成り、日常の生活に戻ったのですが。
ところが「歯が抜けた」という経験が小学校以来あまりにも久しぶりであったせいか、大根でもアジでも抜けた差し歯のあるほうを無意識に避けてものを食べてることに気がつきました。羹に懲りて膾をふくを地で行くようなものでつい笑ってしまったんすが、想像していたよりおのれが小心者というかビビりであることを再発見しました。そんなおのれに直面したくはなかったんすけども。