はてなに40過ぎても結婚できない人に関しての文章があって、婚姻したいかどうかは別として40過ぎてることもあってけっこう興味深く読んだのですが、特徴としては3つ、見た目に金と気をつかわない、引っ込み思案である、マーケティングができない、ということでした。
でもこれって、逆をやっちまうとけっこう大変です。
男子校育ちであったので女子の扱いにそれほど慣れてなかった頃、そのまんまだととっつきにくいから仮面をかぶっていたころがあります。いまより人付き合いに関していくらか社交的であったのは確かで、ひとりでは帰れそうにない酔っぱらいの相手をしてタクシーに乗り、相手の住処に行ったらほんとは酔っぱらってなくて、狙いをなんとなく察知して「おれはお持ち帰りされてしまったのか!」とあわてて帰ったことが男女ともにあります。あんまり社交的にふるまわないほうが、積極的にならないほうが、相手に良かれと思ってやることは少ないほうが、実は余計なことを背負わなくて安全であると思っています。おれが変な人生歩んでるだけかもしれないのですが。いまでも見た目に気と金をある程度はつかいますが、それは婚姻するつもりはないけれど、週末に隣を一緒に歩く人・ベッドの上で通過する人と釣り合う人間であるかどうかを意識してるところがあるからです。
見た目に金と気をつかえ、引っ込み思案になるな、マーケティングしろ、というはてなの文章を、ああ嫁姑関係ってこんな感じなのかなあ、と思って眺めていました。婚姻していないのでほんとのところはわかりませんが、「見た目に金と気をつかえ、引っ込み思案になるな、マーケティングしろ」という3原則をおのれを殺して忠実に守って相手を見つけたお姑さん…じゃねえ人は、それをしないお嫁さん…じゃねえ人に苦労したぶん、やはりどこかイラつく・いびりたくなるのかなあ、と。日本社会ってどこか「こうあるべきもの」という経験則を確立した人がなぜかそれをしない人にイラつく嫁姑関係のようなものが成立しやすいような気が。理屈じゃなさそうなので、怖いよなあ、と思っちまうのですけども。