世の中にはわかりやすいものとわかりにくいものがあって、わかりにくいもののひとつが人間関係です。どうしてトラブルがそこで起きるの?的なことがたまにあります。というか、ささいなすれ違いというか、知らない間に不信感を抱くような言動が当事者双方にあって「やってらんない」「信用ならない」的な状況になったものが、ありました。
前にも書いたことがあるのですが仕事というのは怒ったり不貞腐れたら、そのままにしておくとたいてい解決に至りません。多人数で動く組織は誰かが怒ったり不貞腐れて任務を放棄することになるとそのぶん誰かがカバーしなきゃならんわけで効率が落ちます。そもそも怒りや不貞腐れる行為自体はなにも解決しません。不貞腐れるのも怒りも、俺を丁重に扱え、っていう一方的要求がその本質に近いはずですが(ただ怒ってる人の話をよく聞くと怒りたくなる気持ちってのはよくわかることが多いし、不貞腐れたほうの話を聞くとこれまたなんとなくわかることが多いのですけども)一方的要求が何かを解決するかっていったら、そんなことまずないです。双方プライドがあるから自分から動くことってあまりしないので、こじれた原因を解決するきっかけが難しい。そういう時、妥協点を探ったり、前に進めるためにどうしたらいいかってのは、尻軽に動ける人間が動いたほうが不毛な時間を消費せずに済みます。小さいわりに、若干胃が痛くなるような仕事ではあるんすけど。
尻軽男が動いてなんとなく解決したのですが、ちょっとしてから一方が「うーん、△△さんは男のひとの前では態度が変わるんですよねえ」と、小さな声でぼそっと。そんなふうには見えないので「そんなことないんじゃないのかな」といってみたものの自信はありません。人ってやはりわかんないです。おれが鈍感なだけなのかもしれませんが。