ソフトバンクのロボット「ペッパー」くんです。昼に郵便局に行ったとき、勤務先のそばの地下街にいました。

このロボットがいまのところめざしてるのは、表情と声のトーンを分析して(おそらく数値化して)人の感情を推定する感情認識機能です。仕事して感謝の意を表明すると良いこととして記憶して、なじると失敗したと認識して学習する、という機能をなんとかしたいみたいです。でもってもうひとつの売りがクラウドAI(雲形人工知能では意味不明なんすけど)で量産したペッパーくんの各個体はインターネットとつながり、ペッパーくんがほめられたりなじられたりしたこと(数値化した感情の起伏の激しさ)をソフトバンクが集積して記録しておき、それを利用しながら各個体にフィードバックしてどのペッパーくんもレベルアップする目論見のようです。ペッパーくんがこちらに目が向いてて、笑顔っぽいのは、おそらくケータイを向けてるのを認識して、こうすればよいというのを学習してるからでしょう。
ことばや文学を研究してるわけではないのですが、実際に働いていると「ことば」には限界があってもどかしくおもうことがあり、ことばになってないことばや表情やトーンなどのことば以外の表現ってのが意思疎通にはけっこう重要なのではないかとうっすら考えてて、ペッパーくんのことを知ったとき、ああやはり言葉には限界があるのかもなあ、などと考えたのですが、じゃあことばってのはなんなんすかね。もちろんことばが無ければ意思疎通もやたら厄介になってたかもしれませんがって、そんな話はともかく。
来年春には20万を切る価格で販売される予定だとか。2足歩行式でないのはバッテリーがまだ長時間もたないためらしかったり。もちろんセンサーを使って衝突を回避する衝突防止機能もあるそうです。欲しいかっていったらそんなことはないのですが、ちょっと世の中面白くなってきたのかな、ってのを感じました。