はすっぱ

不忍池です。

そろそろハスの葉で緑が濃くなってきました。

水面にぴとって浮いてるハスの葉を通称「浮き葉」といいます。暖かくなって2枚か3枚、最初に出てくるのがこいつです。なぜかひらべったいです。ところで上野公園下の京成電車のトンネルと上野駅地下の東北新幹線のトンネルからでる湧水を不忍池に入れてる(はずな)んすけど、水面はごらんのとおり。

水面から浮かばずにびよーんというかにょきーんと出てるのが「立ち葉」です。浮き葉のあとに立ち葉がでてきます。ひとつのレンコンからひと夏に最大10枚くらい。不忍池には無数の蓮がありますから毎年毎年、夏ははすっぱでここは埋め尽くされます。で、この「立ち葉」がでてきたあとに7月の盆あたりには花がでてきます。
盆の時にこの蓮の葉を刈って供物に載せることがあったのですがそれらを商う人が居て、ほんのちょっとしかつかわないものを商うような場合に「蓮の葉商い」という言葉ができました。なぜかいつのまにか軽薄を意味する「はすっぱ」というようになっちまいましたが盆を過ぎ、ハスが葉を出さなくなってからレンコンが肥大します。ただし不忍池の蓮の下にあるレンコンは過密過ぎてほとんど肥大しません。

無駄な公共事業認定されなかったのか、池の南には新しく作った蓮見のデッキも完成し、開放されてます。そこまでするほどの植物かっていうとハスはどうかな?と思っちまうのですが、でもついみちまうところはあるかも。