小田急線というのがあります。新宿から多摩センターや藤沢、小田原へ行きます。最初に小田原まで線路を敷いたので小田原急行の略で小田急です。沿線に大学(成城、玉川、日大、慶応、東海大)や企業の工場(いすゞソニーゼロックス)が散らばってるのでいつ乗っても混んでる印象があります。藤沢へ行くのに必ず座れる特急も走ってるのですが特急代をけちるため急行が頻発してるので急行に乗ることが多いです。

で、吊革につかまりながら外をみてると代々木上原のあたりで、以前から気になる建物がありました。や、正確に書くとモスクなんだろな、ってのはわかってたのですが。で、藤沢から東京に戻るにあたり、代々木上原営団との乗換駅なのと、そのあとの待ち合わせの時間に余裕があったので代々木上原で途中下車。

建物の名前は東京ジャーミィ&トルコ文化センター。ジャーミィというのはマスジド・アルジャーミーの略で、モスクです。もともとはロシア革命時にロシアにいたタタールイスラム教徒が日本に入国し(この人たちはのちにトルコ国籍を取得した)、信仰の場所として建立されたのがはじまりで、いまはトルコ共和国との関係が深く、ゆえにトルコ文化を紹介するセンターが併設されてます。

日本語では書いてませんが、入り口です。外部を見とれてたら東京ジャーミーに用があったらしい方に英語で話しかけられ、その言葉に甘えて見学してきた次第です。許可を得れば内部も撮影可なのですが、礼拝の場所を撮影するのには抵抗があって(ここらへんうまく説明できない)、その申し出ができませんでした。ただし内部はため息が出るくらい見事。

外部から見える装飾だけちょっと。おそらく白黒の大理石で弧が描かれてて、丸いドームの周囲に装飾があり、ドームの中にも装飾があります。日本の建築物と違って円形主体で、またけっこう装飾の対象になるものが多く、なおかつ一定の文様を反復させてるものが多いです。礼拝堂に行く回廊の部分で回廊の上にも小型ドームがL字に7つ並んでました。右に見えるの塔はミナレットといい、時刻になるとここから礼拝の呼びかけをします(アザーンという)。

ミナレットの右、大ドームのところが礼拝堂です。大ドームの周囲を半分にわった小ドームが6つ花丸上に囲ってます(この表現判るかなあ)。で、モスクは敷地の向きとはずれてて、北西にむかってます。礼拝する方角はメッカのあるほうなのですが、東京からみてメッカの方角は小田原のはるか南西にあるイメージだったんすが、代々木上原からみて北西にあたるらしかったり(地球は丸いからか)。


建物の話はともかくとして

個人的には仕事の上では海外に出ませんからほとんどイスラム教には縁がありません。唯一、勤務先で中東からの見学・接遇の依頼がある官公庁からあり(ただし断食月だった)、その対応をやったことがあるくらいです。知らないことが多いのでイスラムに関する小冊子をわけていただき、ビジネス等に関する基本的な原則等も紹介されてていくらか謎がとけました・勉強になりました。
また有償で物品を頒布してるコーナーがあります。あるマグカップにひとめ惚れしちまい即購入したのですが、見せたら欲しいと言われたので手許にはありません。二つ買えばよかったかとちょっと後悔。でも渡したら喜んだんだし、そういう思し召しであったと思うことに。