高速バスはなんど乗ったかわかりません。東京⇔四国はもちろん、関西方面などでもよく使いました。四国行きの場合はJRも土佐電も小田急もたいてい2人乗務です。最初にその旨の放送が入ります。一人が運転しながらある一定の距離を走ると別の運転手さんに交代します。交互に仮眠をとりながらひと晩走り続けます。関西行きでも奈良交通は二人でした。ただ関西方面のJRはひとりです。うわー大変だなあと思っていちどサービスエリアで休憩中に訊いたら、関東の運転手さんは東京から途中の浜名湖のあたりまで行き、大阪から来た西日本の運転手さんに交代するのだそうで。運転手さんは浜名湖のそばで仮眠をとって別の便で東京へ戻る仕組みです。
新幹線だと正規運賃だと大阪まで1万3000円を超えるのですが、夜行高速バスだと大阪や奈良まで8000円台です。なもんですからよく使います。もちろんもっと安いツアーバスがあるのは知ってたのですが、いちども使ったことはありませんでした。理由はトイレです。JRや小田急や土佐電は必ずトイレがあります。安い便だとトイレがないのがあって、渋滞してトイレに行きたいけどいけなくなったら困るなあ、なんて考えて回避してました。そういうくだらない話はともかくとして。


事故を起こしたバスは金沢→浦安をひとりで運転してたようですが、深夜ひとりは大変だろう、と正直思いました。安いってのは魅力的ではあるんすが、どこか無理が発生しやすいっす。さっそく安全管理について視線が集中してますが、安全というのはコストがかかります。安全にかけたコストは効果がみえにくいっす。金かけたことによって無事故であったんだけど、金かけてなくても無事故だったんじゃね?といわれるときつい。でもっていまにはじまったことではありませんが、コストをカットする方向へこの国は進んでて、止めようがないのかな、なんてことを考えてました。(維持コストは高くなるけど)安全という人の手も時間も努力も必要なものに対価を払うという価値観も残って欲しいんすけど、もう手遅れなんかなあ、てなことを思っちまったり。