薩摩切子

専門家でもその道の探求者でもない癖して、思いつきでいった美術展とか誰かと一緒に行った博物館の展示で興味深いものがあると、たまに財布と相談しないまま解説本を買っちまい、数分してから「あ、無駄な金遣っちまったかな」なんてちょっと反芻しちまうことがあります。反芻しても懲りてなくて同じことを繰り返しちまうんすけども。


先日本をさがしてる時に出てきたのが去年やっていた薩摩切子の展示会の解説本で、その解説本を元の場所に仕舞えずに就寝前に数日間読んでました。薩摩切子ってのは幕末に薩摩藩で作ってたガラスの器のことなんすが、眺めてるうちに展覧会当時のことを思い出したりしてました。去年まで存在すら知らなくて、観ていたときもよい意味で相当ひっかかってて、復刻版の薩摩切子の器を売店で展示即売してたのですが、のどから手が出るほど欲しかったけどとてもじゃないけど手を出せるものではないので、諦めてかわりにってんで解説本を購入したんすよ。カタログ買ったって、切子の代わりに芋焼酎呑めるわけではないんすが。数分してから「あ、無駄な金遣っちまったかな」なんてちょっと反芻しちまい、観てると欲しくなっちまうかもってんで、本棚の隅に片付けたはず。
で、本を広げて「いいな」なんて、改めて確認したんすけども。


余談ですが、好みとか魅力ってのは、書けば簡単なことなんすけどひょっとしてその本質は「なんべんも確認したくなること」もあるのかな、なんてことを思ったりもしたのですが、違うかもしれません。