許可抗告

タレントの向井亜紀さん(41)が米国の女性に代理出産を依頼して生まれた双子の男児(2)について、東京都品川区側は10日、双子の出生届を受理するよう命じた東京高裁決定を不服として、最高裁に許可抗告した。
東京高裁は先月29日の決定で、「法制度制定時に、人為的な操作による出生が想定されていなかったからといって、我が国の法秩序の中に受け入れられない理由とはならない」とした上で、「向井さん夫妻が双子の法律的な親となり、実子として養育することが、子供の福祉に最もかなっている」と判断。同区長に出生届を受理するよう命じた。
しかし、法務省は従来、「民法の解釈上、母子関係は出産によって生じ、代理出産による母子関係は認められない」との立場をとっており、高裁決定を検討した上で、許可抗告を行うよう同区に指示していた。

          10月10日YOMIURU ONNRINEより転載

うまれた子には罪がないのですが、かといって、ここでこういった事例を確定してしまうと、後々混乱するのが目に見えてますので、抗告するだろうな、と、おもってたらほんとに抗告しました。
「許可抗告」は憲法違反ではないが、判例違反や法令解釈上の重要な問題が含まれていると高裁が認めた場合に最高裁に抗告が許されるものです。
個人的にはひっくり返すというか、向井さん家族にはつらい結果になりそうな気がします。
えっと、いまの民法はしつこいようですが子宮の母と卵子の母が同一であることを前提にしています。この事例を確定して認めてしまうと卵子の母も自分の子と主張することが可能ですし、子宮の母も自分の都合でうまれた子を自分の子でないと主張することが可能になってきてしまうからです。