日傘のある生活

ご本人は自らのことを句にしたわけでは無いと述べているのですが

「ばさばさと股間に使う扇かな」

という丸谷才一という小説家がのこした俳句があります。夏が暑いのは仕方がないこととはいえ身体が冷たい風を欲するのは身に覚えがあって、今夏はちょっとその時間が増加傾向にあるのですが風呂上りなどにいまだに扇風機の前で涼むことがないわけではないせいか、つい「ふふふ」となっちまう点で、個人的には秀逸な句であると思っています。その延長線上でくだらぬことを書くと、地下鉄のホームにある床置き式の冷風が出る装置の前でさすがに全裸ではありませんが次の電車が来るまで涼むことがないわけではなく、今夏はその待ち時間が発生すると口にはしませんが「ラッキー」と思うようになっています。

ちょっと前にも書いたのですが今夏の暑さに音をあげて折り畳みの晴雨兼用の日傘を買っています。あるといくらかラクで、かつ、最初はこっぱずかしさがあったのですが「恥ずかしさ<快適さ」で、晴天の日はほぼ毎日のように使うようになっています。重宝してるものの、いくらかゼイタクなのですが折り畳みだと物足りないというか、大きいものが欲しくなってきました。かといって日傘は夏しか使わないし来夏はどうなるかわからないし、物価高ゆえ無駄遣いは減らしたいしなあ…と、思考がまとまりません。

いちばん有難いのは猛暑が収束してくれることなのですが

さて、いつまで続くのか。