ローカル路線バスの旅のこと

太川さんと蛭子さんが行くローカル路線バスの旅、というのを視聴してることを何回かここで書いてるのですが、録画していた最新のを視聴しました。毎回ハラハラしながら観てるのですが、他人の旅行なのになんでハラハラしなくちゃいけないのかよくわからないのですけど、よく判らないなりについ観ちまいました。今回は山口市から高知県室戸岬へまでで、本州から四国へはしまなみ海道経由で、路線バスオンリー・高速バスは使えないルールなのでいくつもの橋を歩いて渡っててたのですが、立ち寄りはしないけど村上水軍の資料館などにも触れていたほかちらちらと映る景色が旅情を誘うというか(毎回そうなのですが)ちょっと行ってみたい気にさせる映像でした。
蛭子さんはいつもそうなのですが、フリーダムというか空気を読まずに調和を考えずにけっこう思ったことを口にします。たとえば今回コインランドリーがあるところで泊まりたかったけど距離を稼ぐためにそれが叶わないとなると従うのだけどでも若干露骨に・しかしニコニコしながら不服を表明します。名誉のために書いておきますが、蛭子さんがコインランドリーのあるところに泊まりたがるのはパンツを洗いたいためです。そこらへんは判らないでもないのですけども。
空気を読まずに云わないでもいいことを云いながらもなんとなく嫌われにくいのは蛭子さんはおそらく建前がないというか本音一直線というか裏表がみえないからなのかもしれません(もちろんテレビででしか知りませんからほんとのところはよくわかりませんが)。云わなくていいことを云うことはあんまりよくないことのように見えるけど、でも蛭子さんを見てるとちょっと考えちまうのです。内心、思ったことを我慢して云わないのは健全か不健全かっていったら不健全です。ぶつぶついう蛭子さんのニコニコとした顔をみてると「空気を読むとか調和を考えることは一見よいことのように見えることはほんとは健全なことでもなんでもないんじゃないの」というか、観てるほうを内省させるというか、ちょっと揺さぶりをかけて来ます。そんなこと考えるの、おれだけかもしれないのですけど。