錯覚

地下鉄の移動中とか、丸善の店先でもいいのですが、熱を持つっていうと変だけど、読んでる本の文章とか雑誌の記事とかでぐぐぐっと引き込まれることがあって、たとえそれがほんの数分であろうとなんだかすごい体験をしたぞ、っていうときがあります。
度数の高いお酒をあおったときに似てるのですが、別に酒を飲んだわけでもないし、現実にどこかにつれてってなにかを体験させてもらったわけじゃないので明らかに錯覚なんすけど。

その体験って、錯覚とわかりつつ、そのときの感覚をもう一回、なんて思っちまうので、どこかたちが悪いんすが。
たまに文章には時間を盗む悪魔がいるんじゃないか、なんて思うのですが、これは明らかに錯覚です。