秘密とやましさ

小さな秘密のようなものならいいのですが厄介なのは大きな秘密です。墓場まで持ってかなきゃいけない秘密ってのはいくつか抱えちまってます。けどその秘密を抱えながらってのはけっこうしんどいです。いちばん楽なのは抱えてるものを放り投げちまうことです。ですから、けっこう人は秘密を抱え込んだときにはそれをやっちまいます。よくあるのは「ここだけの話だからね」とか条件をつけながら自らの秘密や他人の秘密をまた別の人にしゃべったりします。たぶん、それをまた別の人が「ここだけの話」と条件をつけて伝言ゲーム化したとき、嘘と本とが入り混じる公然の秘密になるんだろな、って思ってます。個人的にはそういう場面に遭遇するたびにこの人には俺は重要なことはしゃべらんとこ、って思いながらそのこと聞かなかったことにしておくことが多いです。


事実を他人に言わない、隠すってのは多少のやましさがあります。黙ってる・秘密を心の奥底に重石をつけて沈めておく、ってのはしんどいですけど、そう決めたなら覚悟を決めて徹底したほうが良かったりします。なんで隠してたの?とか、隠していたことが糾弾の対象になって隠すほうの心情なんて斟酌されなくなるし、かなりややこしいことになるからです。でも、弱い人ほど耐え切れずにしゃべっちまうんだろうなあ、と思います。実際、秘密を守りきれなくなって、ややこしくなったことなんて、世の中に多いんすけど。
もっとも冷静に考えたら人のことは言えないっす。このブログもそうっすね。匿名をいいことに、巨乳よりも平たい胸に耳を当てて心臓の音を聞くのが好き、とか自分の秘密だけはいくらかしゃべっちまってるわけで。私も弱い人間だったのかもしれません。