好みの話

きのこの山派対たけのこの里派とか、こしあん派対つぶあん派ってのが世の中にあって、ようは好みの問題なんすけど、その手のどうでもいい問題ほど日本人は深く語りたがります。ひよこというお菓子があって大分や福岡の銘菓なんすがあれをどっちから食べるか、なんてのがいちばんたちが悪く、下手に頭から食べようものならあの愛くるしい表情をしているあの顔を先に食べるのか!なんて批判を生むわけで、かといって尾っぽから食べても残酷で、正解なんかないんすけども。
春と秋、どっちがいいですか、なんてのもたぶん正解のない最たるものなんすけど、この問題は根が深いのか、万葉集源氏物語でも出てて万葉集だと額田王が秋が良い、なんてことをいってます。この手の問題はあまり真剣に考えちゃいけないってわかってるんすけど、息をのむよな桜のきれいさとか、もみじのきれいさ、なんてのを見ると答えは簡単にはでてきません。ここで雅な答えが書ければいいのですが、これを書いてるむくつけき東男は春先は花粉症で苦しむのですくなくとも春は無条件には好きにはなれなかったり。


梅が咲いたから、見えない敵はそろそろかもっすね。春はいろんな意味でいい時期なんすけど、ちょっとだけ憂鬱っす。