これを書いてるやつは江戸期から続く名字帯刀の家の11代目か12代目くらいになります。一族の中でわたしの本名の姓の男子はおれしかいません。男子が40を過ぎて独身であると一族の中で風当たりが強かったりします。仕事をしながら父と母を看取ってて、母方の親戚はそれほど風はつよくないのですが、父方はそうでもなかったりします。これが一度結婚に失敗してるとかだとそんな風当たりはきつくないのかもしれません。別に家を継ぐために生まれてきたわけではないのでって云えればいいのですけどなかなか云えません(加えて童貞でも処女でもないけど寝てる相手は同じものがついてるとかいうのは難しかったりしますって、それはともかく)。いろいろ忙しくて、っていうのでいまのところかわしています。
特に苦手ないとこがひとりだけいて、厄介なのは記憶にあるのは保護すべき私が小さかったころの、袴を着た華奢な少年・学ランを着た青年です。童顔であることがそれに拍車をかけるのですが、それがぬけないので従順であることを期待するのか、意見が異なったり先方の意に沿わない言動をすれば罵倒されたこともありますし、父や母と同じく大学出であることをとらえて「頭のいいひとは違うね」てきなイヤミが出てきます。下手に出るとか態度を変えるつもりはないものの、(あんまりないのですが)父方の親戚に逢う用事というのはそのいとこの存在と風当たりでとても気が重かったりします。
わたしは弱いところがあって、風当たりが強いことは別として上を通過する人に、実は苦手な親戚がいて経緯と気が重いことをちらっと話しちまった時に「デビが悪いことをしてるわけではないだろ」ってあと「だから堂々としてろよ」って返答があったのですが、もとよりそのつもりだったものの、肯定してもらえると、うむ、ひとりではないのだな、ってのにいまさらながら、気がついたり。
堂々としてるつもりで出かけたのですが当日は苦手ないとこが欠席してたので、ちょっと肩透かしだったんすが。