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消印の押された記念切手なんてのをちまちま集めててたまに整理すると、なにかこう、ちょっとした達成感があるので収集ってのは癖になるというか、収集癖という言葉は身に染みてよくわかります。
われながらバカだなあと思う収集癖はCDで、マーラーやブルックナーなどの交響曲を複数枚もっています。同じ曲でも演奏者によって違うのはそれこそ解釈の差なのですが、聴き比べることがとても興味深くて、ものによっては正規販売されていない海賊版まで手を出しています（こっそり録音したらしくくしゃみもそのまま録音されているものもある）。マーラーの6番の第一楽章を聴き比べてて気になるところが出てきて「一度楽譜を閲覧したいなあ」ってなことを考えちまったことがあって、しかし数秒して「おれは研究者じゃないのになんでこんなにのめりこんでるのだ」という賢者の時間も来ました。もっとも積み重なったCDを前にするといつのまにか賢者ではなくなっていますがっててめえのことはともかく。
なんかこう、日本に限らずあちこちでポケモンGOに熱中する人が多いというのは、人の根っこに収集癖ってのがあるのだろうな、などと推測するのですが、どうだろ。