「そこはええようにしといてくれるか」という言葉を、昔仕えた上司からなんどもきいたことがあります。ええようにしといてくれるか、っていったって咄嗟にはわからないのですが、「ええように」の反対を考えると、筋道がみえてきて、よくよく考えるとおそろしいことになんとなく判ってきます。その場で指示を与えずに具体的にどうするか、ということをなんとなく叩き込まれると、抱えてる課題・与えられた課題を限られた条件と時間の中で最悪の事態をどう回避するか、どうやって妥当な方向へもってくか、ってことをなんとなく意識するようになります。ここらへん、たぶん自分の身に沁み込んでて、新しいものにチャレンジさせてもらったり冒険しながらも、C調でずぼらではやとちりでも思いっきり失敗しないですんでる要因かもしれません。
理想といったものよりもどうやったら最悪にならないようにするか、ってなことが中心だと、不安定な状態がいくらか怖かったりします。若者の保守化傾向、なんてのを聞くと(自分が若いかどうかは横に置いておくとしても)うー確かに保守的かも、と思っちまうのですけども。