その人の本棚をみればその人の脳内がわかる、なんて俗説を聞いたことがあります。あってるかどうかは判らないのですが、たいていの場合はその人の職業や専攻や興味を持ってる分野については財布の紐はゆるくなってて、本棚に反映されることが多いような気がします。で、他人の部屋の本棚で同じ本を持ってると判ると、なんとなく嬉しかったりするんすけども。理屈はわかりません。たぶん同病相憐れむというか、ひっかかってしまったのね?おれもだよ、みたいなところなんだとおもいます。
その人とは疎遠になっちまったものの、ベッドから手の届く場所にジャズのCDがあったことがあって、なんとなくわかるわかる、と腑に落ちたことがあります。そのコレクションを勝手に見てたときに部屋の主が戻ってきて背後から「あ、ひょっとしてジャズ聴くの?」ってどこか期待をこめた疑問を発せられ、マーカス・ロバーツ・トリオくらいしか知らないので首を振ったらそっかちょっと残念、てな顔をされちまったんすが。


なんのツボだかわからないけど、人ってなんとなく同じツボにはまってくれる仲間を探してるのかも知れない、と思ってるのですが。