盗まれたらまずい重要書類を一晩預かった先輩の話を聞いたのですが、そのときは鍵がかかる場所というのがあってもなんとなく安心できず、模索した結果、布団の下に置いといたそうなのです。もし盗もうとしたら、俺をどかさなきゃならんだろ?そうなったらなんぼなんでも起きるはず、ってな理由からでした。なるほどなー、なんて思っちまったものの、盲点があるそうなのです。目に見えないところにしまっちまったせいで翌朝けろりと書類の存在を忘れちまい、エレベータに乗ってから気がついてあわててとりに戻ったのだとか。


私の場合、旅行に出かけるときは、通帳・印鑑なんかはさすがに鍵がかけられる机の引き出しに入れてます。机を叩き割られたら元も子もないですけども。さらにほんとに重要な書類は銀行の貸金庫に預けてるのですが、シャーロック・ホームズのあるミステリをよんでから銀行とて安全じゃないんだよなー、と思うようになりました。でも、手許に保管するよりはなんぼかマシです。ただ問題は、その銀行の貸金庫に入るための暗証番号を完全に忘れちまってるのです。万一のときは本人を証明できれば大丈夫らしいんすが。


重要なものの管理で一番怖いのは、盗難じゃなくて安心による忘却かもしれないっす。