夜になって気温が下がると湯気の出るものは正義、っていったら云いすぎなんすが、湯気の出るものってのはなんとなく落ち着きます。身体があったかいものを、どこか欲するのかもしれません。この時期のおでん、ちゃんとかくと関東煮きってのはまた良くて、日本酒にも合います。個人的には味の良く滲みた大根とかジャガイモに期待がかかるのですが、夜に複数でおでんを食べにいったら、予想外なところに伏兵がいて不思議なくらいに白こんにゃくが美味しかったです。正直、侮ってました。
美味しいものってのを食するとなんとなく幸せなのは、身体に刻み込まれる快感のようなもののせいで、脳内が「美味しいもの」で全面的に上書き保存されさらにそれまでの時間的経緯からくる疲労等がいったんちゃらになって消えるからです。
げんきんなもので肉体的疲労ってのはどうしようもないけど、精神的疲労ってのは、白こんにゃくで直っちまうんすから、ほんとやすい男だよなー、って思います。