面識のある取引先の年上の人がいるのですが去年の初冬のある日に面会したら声がかすれてるのに気がついて今から思えば無粋なのだけど「どうしたんですか?」と訊いたら、はははちょっと体調壊してねー、ということだった。そのあと年始にはその人の部下でかわりによく顔をあわせてる実務肌の人にあったときに実はボスが入院しちまいまして…ってことになった。個人的にそういうのが判るのがすごくイヤなのだけど、疲れ具合と声のかすれ具合からいってたぶん放射線を浴びてたんだなって初冬の段階で推測ついてたので、余計なお世話と承知ですがゼリーとか喉越しの良いものを喰わせてください体力勝負ですよ、と見送りがてら小声でささやいたら、持ってってみます、と反応があった。
そのあと退院したらしく、「いやー、ご心配おかけしました」なんて東北なまりの電話があったので、ああ軽度で済んだのかな?なんておもっていたのですが。


やはり病魔に勝てなくて、つい最近、天に召されたっていう電話を貰いました。

どういうふうになるかうっすら判っても傍からみてることしかできないときってのは、すごくもどかしいときがあります。なんにもできないんすけどね。





本能寺に戻る信長が「達者でな」と明るく言うんすよ。
フィクションって判っててもなんでこんなに心が乱れるのか謎だったんすけど、傍観者でしかいられないってのは、やはり心が乱れるよなーと思うのです。(数日後消します)