今朝、採血室で

それが好き、という人はまずいないと思われるのですが、注射が好きかというとそんなことはないです。苦手な部類に入ります。ここ何年か赤血球白血球の値が変で定期的に検査をしていて、にもかかわらず、血管が出にくい体質で、採血などでは左右ともに何回か針を刺すことになります。今日の午前中半休を取って病院に行っていて、もちろん何度か刺されることを覚悟して憂鬱になっていました。

でもなんですが。

採血室で事前に血管が出にくい体質であることを自白するとスタッフの方は左右の腕を凝視したあと、おもむろに小さな機械を持ってきて腕の内側の肘窩のあたりを照射しはじめ、「あー、なるほど」とひとこと。最近になって赤外線を照射してどこに血液血管が流れてるのかを把握できる機械を導入たのを問わず語り教えてもらい、照射するとどこに流れてるのかは丸わかりで、なので今朝は一発必中でした。思わず「おおおお」と声が出ちまってて、もちろん採血で感動したのははじめての経験です。

くわえて「おそらくなんですが」と断ったうえで、何度も針を刺すことがあったのは「血管が細いのと浅いところにあるようなので、探している間に針が突き抜けていたのでしょう」という推理のあと「他院で採血するときはその旨伝えてください」とアドバイスを受けたのですが、ほかの病院でも導入してくれないかなあ…などとほんのちょっと都合のいいことを思っちまいました。針をなんどか刺すだけのちいさな話ではあるのですが。

技術の進歩をほんのすこしですが文字通り痛感してます…って毒にも薬にもならないうえに針ゆえに棒にも端にもかからないつまらない感想にしかなりそうにないので、このへんで。