失敗と笑いについて

笑いというのは「笑わせる」ものと「笑われる」ものにわけることが出来ます。前者の「笑わせる」のはわりと技量や技術が必要で、それに秀でている専門家のことを芸人とか師匠と読んだりします。技量や技術が無い人がやっちまいがちなのは他人とその失敗を「笑われる」存在にして失敗した人に対して石を投げるように笑いをとることです。それは、失敗は笑ってもよいという前提がなければ成り立たないはずで・失敗がないことが前提で、つまるところ間違いを許さないちょっと怖い空気があったりします。

ここではてな今週のお題「最近いちばん笑ったこと」をここで引っ張ると説明に誤変換メールがやり玉に挙げられていてどうもそれははてな的には笑っていいことのようなのですが、今月に入ってから「九日に」のつもりで「ここのカニ」となってるのを送信直前に見つけあわてて修正し誤変換メールを回避した経験を持つほうからすると、つまり完璧な人間ではない自覚があるので、誤変換というのは笑えるようで笑えません。それを笑うネタにしてしまうのもちょっと怖かったりします。前にも「山椒いただければ幸いです」を印刷前に気が付き修正していてなおのことなのですが…ってこのまま続けるといかにすぐに誤変換を気が付けないあわれで愚鈍なおじさんの自白になりそうなので話を横に蹴っ飛ばします。

朝が苦手でいつも朝が来たことを恨みながらコーヒーを淹れます。それにコーヒーシュガーを一袋と牛乳ちょっとなのですが、先日はマグカップにコーヒーを注いだあと、関税に関してのテレビ報道が気になりそちらに気を取られ、そののち、あれ?砂糖を入れたっけ?となりました。たぶん入れてなかった気がしたので砂糖を入れ、飲みはじめたのですが最初はともかく残が減るにつれてどんどん甘いコーヒーになっていました。やっちまったあ…と失敗を自覚しつつもつい「ふふふ」となっています。自らの失敗を笑って許せたのであとに引いていません。呵々大笑ではないもののそれがおのれの中で最近いちばん印象に残った笑いです。

最後にくだらぬことを。

なんで笑ってしまったか?や(失敗が笑いに近接することもあって)笑いに至る導火線は詳細に覚えていても笑ってる最中は何も考えてないので、そもそもの大前提として「笑いってなに」と云われるとじつはよくわかっていません…って、ねえ、ここまで書いておいて最後がそれじゃダメじゃん

でも笑いってなんなんすかね。