HTBが制作した「水曜どうでしょう」という番組を知ったのは10年位前で、東京だとMXで週末に放映していてそれを録画して視聴していた時期があります。その「どうでしょう」の中に俗にサイコロの旅と呼ばれるシリーズがあって、サイコロの目にあわせて行き先とそこまでの手段が事前に明示されていて実際に投げたサイコロの目の行き先に強制的に行かねばならない、という決まりでした。札幌へ戻りたくてもなかなか札幌に戻れないのが常で、教訓を得るとしたら偶然に左右されるものを期待してはいけないということなのですが、傍から見ているこちらはなんの利害関係もないので他人の不幸は蜜の味を安心して味わえていました。
話はいつものように横にすっ飛びます。
いまお世話になってる住んでいる街のクリーニング屋さんは御多分に漏れず値上がりしています。ただ値上げするだけでは客離れすると考えたのか、特定の日に仕上がり品を受け取りに行くとサイコロを投げそのサイコロの目の分だけポイントカードのポイント印を増やす、ということをはじめています。先日その特定の日に知らずにぶちあたり、なんにも考えずにサイコロを投げたら6が出てます。
クリーニングに出したいものがあるので昨夜それをまとめていたときポイントカードを眺めるとあとポイント印5つでfullになることに気が付きました。つぎにサイコロ投げたら6じゃなくてもいいから5が出ればいいな…などと咄嗟に考え、しかしその数秒後、上記のサイコロの旅は投げる側の都合よくにはサイコロの目が出てなかったのを思い出して、その考えが噴飯ものであることに気が付いています。もっとも、偶然性に左右される面白さに気が付いてしまったのでサイコロの無い世界には後戻りできそうにないのですが。
偶然性に左右されるものをそもそも期待してはいけない、と頭でわかっていても、どこか期待しちまう点で、サイコロっておっかないな、と改めて思いました…って、なんだか頭の悪いことの証明になっちまいそうなので、このへんで。