大学時代のバイト先で隣のセクションの手伝いをしていたときに、そこのある役職の人が「英国の首相が必要だな」と云いました。当時の英国の首相がJohn Majorでつまりメジャーを測って調べないと…ということは咄嗟に理解できたのですがどう対応していいのかわからずに戸惑っていると、つまらないギャグにいつも付き合わされてるであろう隣のセクションのバイトの人が「あれ、反応しなくていいから」と小声で云ったので何事もなかったようにそのまま進行していました。その経験から歳をとるとつまらないことを考えて云うようになるのだなあ…と勉強になっています。そしてそうなりたくないな、と真剣に考えていました。つまり反面教師にしていた時期があります。
いつものようの話は横にすっ飛びます。
昨夜の段階では今朝はけっこう気圧が低くなり強い風に激しい雨が降るはずでした。実際には雨はそれほどでもなくJRの遅延もなく出社できています。天気予報が良い方向に外れるのは決して悪いことではないのですが、ひとつだけ困ったのが風が強く、途中で塵か黄砂か目に入っちまったようでコンタクトレンズをしているのでいくらか痛くて涙目になっちまったことです。勤務先についてからレンズを洗って一息付けたのですが、その間ちょっと考えていたのが、この涙目をどうやって言い訳するか、笑わせるとしたらどう云えば?とかでした。もちろん爆笑を誘うようなものが浮かんだわけではないものの、向きあわなくちゃいけないうっすら遅滞気味の仕事についての憂鬱と目の痛みは考えてるあいだはそれほど気にならなくなっていました。つくづく笑いの力ってすげえな、とあらためて感心しています。
でもなんですが。
口にこそしていませんでしたが今朝のわたしは隙あらばだれかを笑わそうとしてネタを必死に考えていたであろうかつてのバイト先の役職の人と根っこは同じであることに数秒後、気が付いています。人は歳をとると笑かそうとする…なんてことはないでしょうからいつのまにかかつて反面教師にしていた人に近づいてしまったようで。
気をつけよう、と思うと同時に、傍から見てつまらないことであっても人を笑わそうとするのは悪いことじゃないよな、という真逆のことも考えちまってて、ちょっとまとまりません。まとまらないのは遅滞気味の仕事で疲れてるせいにして、このへんで。