これからいつものようにくだらない話を書きます。
わさびは刺身に添えるだけではないというのは大人になって知りました。加熱すると辛みがいくらか飛び香りが主になるのですが、それを知ってからは白身魚の鯛のホイル焼きに加えたりとか、キャベツと豚バラをミルフィーユ状にする段階でわさびを挟んでおいてから蒸すようになっています。そのテの成功体験を経ると味付けは醤油や味噌だけではないと考えるようになり、例えばドレッシングなどを調味料代わりにすることに抵抗がなくなります。
フンドーキン醤油というメーカーが九州にあって以前そこの柚子胡椒ドレッシングを試して気に入りもちろんサラダに利用したりしたのですが、そのほかにメーカーのレシピにしたがって(私がケチなだけなので安物を使ったのですが)ほぐした明太子と柚子胡椒ドレッシングを鶏もも肉に混ぜてなじませてから蒸し焼きにしたことがあります。けっこうイけるやん…と怪しげな関西弁で自画自賛したほか「美味かった」といわれて調子に乗って何度か作っています。しかしながらひとつだけ問題があって、東京の西側の住んでいる街にはフンドーキン製品を扱う店がなく、なので住んでる街以外でふらっと寄ったところでフンドーキン製品を目にするとドレッシングを切らしてなくても買うようになっています。
さて、柚子胡椒のドレッシングの他にレモン生姜のドレッシングをおそらく今年に入ってから(三割引きのシールが貼ってあったので十中八九在庫処分の投げ売りのものを)買っています。おそらく、というのはいかにポンコツであるかの証明になってしまうのですが、いつ、どこで買ったのかをまったく覚えてないのです。でもって今月に入ってからレモン生姜のほうを開封していて酸味はそれほどでもないけどレモンの風味があり、使うとしたらサラダ類だけですがあったらこちらももういっぺん買いたいと目論んでいました。その後、勤務先のそばとか吉祥寺とか私が立ち寄りそうなところで探したのですが見つからず、もしかして?と考えてホームページを眺めるとレモン生姜のほうは終売になってるのを発見し「え、ちょっと待って…」となっています。
そのとき脳内で子供の頃に聞いたCMの
「美味しいものは逃げ足はやい」
というメロディが流れたのですが、なんだろ、美味しいものはこちらの都合と関係なく目の前から消えるのを経験すると、ほんとそのとおりだよなあ…という気が。